1) 文献

  文献1949Darkenを確認すると、
                [Trans. AIME, 1949, Vol 180, pp. 430-438] 
  試料の長さは左側に1インチ、右側に1インチである。
  1インチ = 2.54 cm

  接合番号3には
  左側に14個の実験点、右側に12個の実験点がある。 ( FIG 3 )

  試料A、B、C、Dには
  元素Pや元素Sなどが含まれている。 ( TABLE 1 )


  注意: 「Darkenの実験」には、接合種類が4組ある。
      各試料中の炭素濃度が違うので、
      どの試料を組み合わせたのか確認する必要がある。
      また
      接合番号1の加熱時間は 1.210×10**6 sec
      接合番号3の加熱時間は 0.821×10**6 sec とある。


2) 値の検算

  オーステナイトFe中の Si 原子の拡散係数を
  D = 1*10**(-15)  m2/sec
  とすると
  1050℃、10日間
  拡散距離 x = √( 2Dt ) = 0.04 mm
  ほとんど拡散しない。

  オーステナイトFe中の C 原子の拡散係数を
  D = 5*10**(-11)  m2/sec
  とすると
  1050℃、10日間
  拡散距離 x = √( 2Dt ) = 9.30 mm
  となる。


以上
株式会社材料設計技術研究所

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